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日本企業のIT活用とデジタル化
2003年より毎年実施している国内企業におけるIT活用の実態調査からのエグゼクティブサマリー
概要
NRI では2003 年から大手企業のCIO(最高情報責任者)またはそれに準じる役職者を対象にIT活用の実態を調査するためのアンケートを実施しています。2025年は幅広い業種にわたって517社から回答を得ました。
本調査では「情報システム部門とIT投資」「デジタル化の推進体制」「人材とスキル」「マネジメントとガバナンス」「IT活用の領域と技術」「デジタル化の推進状況」などの質問項目を扱っています。
日本企業のIT予算は増加傾向が続くものの、
伸びはやや鈍化
2025年度の自社IT予算が前年度に比べて増加したと回答した企業は49.0%で、2026年度についても47.5%の企業が増加を予想しています。しかし、前年度調査と比較すると、増加したと回答した企業の割合が10.0ポイント低下したことなどから、伸びはやや鈍化している傾向が見られます。
生成AIは急速に普及、
ポリシーやガイドラインの整備が進む
生成AIの導入率は2023年度の33.8%、2024年度の44.8%から 、57.7%へと急速に伸びました。それと同時に、多くの企業が生成AIに関するリテラシーの不足やリスクへの対処を課題に挙げています。これを受け、ポリシーやガイドラインの整備など、AI特有のリスク管理について取り組みが進められています。
約半数の企業でレガシーシステムが残存、
対応が急がれる
レガシーシステムの残存率は、アプリケーションで47.3%、基盤で48.2%でした。2021年度からそれぞれ18.4ポイント、13.7ポイント減少したものの、約半数の企業では依然としてレガシーシステムが残存し、対応が急がれます。